やっと本格的な対応になってきた　～新型コロナウイルス～

日本国政府は、本日、公立小中高校の臨時休校の要請をしました。

国民生活に与える影響はとても大きく、賛否両論あり、経済的なダメージは相当大きくなると予想されますが、しかし、国もようやく事態の深刻さに気づいた、という点では一歩前進と考えます。

先の記事にも書きましたが、日本は事あり主義なので、ファーストペンギンの犠牲がないと物事が動きません。

ファーストペンギンとなってしまったのは、これまで亡くなられている、ダイヤモンドプリンセスを含めた8名と、今回の休校要請については、北海道の2名の男児でしょう。

休校に関しては、おそらくは公明党が動いたのでしょう。子供については死者が出る前に対策を打つべしと、相当強い要望があったものと推測されます。

他方で、一昨日（2020/2/25）から政府が本格的に企業等へ時差出勤やテレワークの強い要請を始めました。

急に本格的に要請し出したのには、やはりそれなりの理由があるとみて良いと考えます。一番大きな理由は、言わずもがなのオリンピックでしょう。

5月下旬までに、どうにか目途を立て、オリンピックの開催にこぎつけたい、というのが政府の本音と推測します。

こういう外圧があって初めて本格的に意思決定できるところが日本らしいというか情けないというか・・・

オリンピックは、特に日本にとっては特別なイベントです。経済についても大きな関心事ですが、政治的に一番大きいのは「国威発揚」です。

日本人、というより票田の50代以上は、オリンピックに対する思い入れが強いため、消費増税のダメージを忘れさせる効果がある上に、消費をけん引し現政権を肯定的に評価する可能性が高いので、オリンピックは必ずやりたいイベントとなります。

また、習近平国家主席の来日問題も大きく関係していると推測されます。

日本は中国から新型コロナウイルス逆輸入先として警戒されています。

逆輸入先にノコノコ訪問する国家主席を中国国民が見たらどう思うでしょうか。

日本側の立場からしたら、延期したいのでしょうが、現在の力関係から、日本側から先に延期の提案ができないのではないかと考えます。そのため、先方から言ってくれるのを待っている状況でしょう。

延期を言ってくれるまでは予定通りに事が進むよう努力した方が、いろいろとアピールできるネタになるし、もし予定通り来日となれば、来日する日までにウイルスの拡散を抑え込んだ、と成果をアピールできます。

私はおそらく延期になるだろうと読んでいます。ただ、中国のメンツの立て方からどのように収めるのか、両国共難しいところではないでしょうか。

いずれにせよ、これ以上ウイルスを拡散させないために、テレワークなどの推進は重要であり、テレワークは通勤地獄から解放してくれるツールなので、今回の件をきっかけに拡がってほしいですね。

塩・糖・脂