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NHKスペシャル 新型コロナウイルス瀬戸際の攻防 を見た感想

先ほど(2020年4月11日 21:00~)放送の首題のNHKスペシャルを見て、思うところがたくさんあったので、感想を書きたいと思います。

 

1)日本の頭脳はものすごく優秀

クラスター対策班の、東北大学大学院 押谷教授 北海道大学大学院 西浦教授を筆頭に、班全体で強烈に取り組まれている事がわかりました。

twitter等での情報発信内容から、非常に良く取り組まれていることはわかっていましたが、各人が危機感と使命感と、専門家および医療従事者としてのプライドにかけて、医療崩壊を食い止め、死者数をミニマムにすべく日々努力されていることがよくわかりました。

また、日本はいつもこうなってしまうのが残念ですが、人材、物資、予算ともかなり厳しい中で、持てうる最大限の知恵を使って対策案を政府へ提言していただいていることがよくわかりました。

この番組をみて、私はとても安心しました。

なぜならば、日本の感染症対策の頭脳集団が極めて優秀なため、提案された対策がとても効果的で、経済的なダメージと感染拡大阻止とのトレードオフの下でギリギリでバランスする解を導いて頂いているからです。

具体的な対策について、我々国民は余計な詮索をせずその指示に従っていれば良いことが良くわかりました。

 

2)厚生労働省がギリギリ機能しているがもう危ない

公務員はとかく叩かれやすく、昨今は予算削減が続いていて、まったく余裕がない中で今のところギリギリ機能しているということがわかりました。

多分、あと2週間もすれば、人員的にキャパオーバーになるでしょう。

そうなったときは、自衛隊および民間の人員をかき集めて、臨時雇いの公務員として活用するようにしないと、もう崩壊でしょうね。

今ギリギリで頑張っている厚生労働省の皆さん、長期戦になりますから休みを作って休んでくださいね。

 

3)医療崩壊寸前

twitterで医師のツイートをみていると、もう崩壊寸前ですね。

特に救急、内科、呼吸器内科は野戦病院に近い状態ですね。例えば以下のようなツイートがあります。

https://twitter.com/qqdoctor18/status/1248571062591213568

 

そうなると、仮にイタリアのようなトリアージをして、高齢者を見捨てて若年層を救う方向に行ったとしても、救われない事例が発生するかもしれません。

現時点でも以下のツイートがあります。子供を持つ親は、もう、覚悟が必要と思います。

https://twitter.com/LvIWkDHgpgfj5r1/status/1248602519569195013

 

もはやだれもが他人事ではないですね。

医療崩壊を食い止める、崩壊しても若い人が生き残れるようにするには、国民一人一人が病気やケガにならないようにする努力が必要ですね。

 

4)安倍総理小池都知事、吉村府知事はよく専門家の忠告を聞いている

テレビ報道やネットの情報で知る限り、安倍総理小池都知事、吉村府知事はクラスター対策班の科学的な分析に基づく提言をほぼそのまま聞き入れて政策実行しようとしていますね。

実際クラスター対策班のツイートとほぼ同じことを言っています。

おそらく安倍総理は提案をそのまま実行したいのでしょうが、諸々の政治的なしがらみがあってなかなか動けないのでしょうね。

一方で小池都知事は、知事の立場と権限を生かして国より先行して動いていますね。この辺は知事と首相の権限の発動要件の差が出ているように思います。

いずれにせよ、今回の件は安倍首相も小池都知事、吉村府知事も危機感を持って迅速に動いていると思います。

オリンピックが延期になったから感染者数が増えた、といった野党の批判コメントがありますが、政治的な思惑が完全にゼロではないにしろ、重傷者および死者数のコントロールに重点を置いた方法で対策していたのですから、そもそも感染者数で対策、政策の優劣を議論するのは的外れであることがわかります。

ところで野党の批判コメントを見ていて思うのが、野党の政治家には理系人材が少ないのではないか、いたとしても、データが読める人材がいないのではないか、と思います。権力批判は必要である一方で、危機の際には冷静な分析の下に建設的な提案をしてもらいたいものです。

 

5)我々に残された選択肢は要請を素直に受け入れて行動するしかない

日本の頭脳がこれだけ強く警告し、対策を練ってくれているのですから、我々国民は四の五の言わず、素直に受け入れて行動するのみですね。

生活保障がどうなるかわからない中、目の前の生活費に四苦八苦する人がたくさんいると思いますが、一時的に業態を変えたり、テレワークしたり、通勤できる人は気を付けて通勤しつつ自身の生計と日本経済の維持に努めることが重要ですね。

 

ところでNHKってやっぱり専門的な情報をわかりやすくまとめるのがうまいですね。専門家の先生方が直接発信すると、頭の良い先生方の発信ですから、一般人には難しすぎてわからないことがよくあります。

電通に入社すると、まず、「中学生がわかるように作れ」と言われるらしいですが、まさに今、わかりやすく伝えることが求められていて、広い意味でのコミュ力が必要です。

このコミュ力ってやっぱり既存メディア、とくにテレビにその力があって、NHKはその筆頭ですね。

NHKの組織自体にはいろいろ問題があって、改善が必要ですが、現場のスタッフは優秀でモチベーションが高いことが今回の番組を通じてよくわかりました。

とりあえず、目の前の国難を乗り切るため、既存メディアはそのコミュ力を生かしてもらいたいと思います。

 

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