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株高という名の搾取

小泉構造改革以降、新自由主義グローバリズムの下で常に言われていることですが、改めて思ったのでエントリーにしたいと思います。

なお、はっきりしたデータが無いので、筆者の推測が多分に含まれております。

 

昨日(2020年6月5日)の株式市場で、日経平均株価が明らかにおかしな動き、というより、ある特定の”意図”を持った動きをしたな、と感じました。

昨日の株価の動きは以下の通りです。

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出典:yahooファイナンス

 

この日、前場では売り先行でしたが、後場で買いが入り株価が上昇しました。これについては、次のように解説されています。

゛朝方は短期的な過熱感が意識され利益確定売りが先行したが、米国での経済活動の根強い再開期待などから昼に米ダウ先物が上げ幅を拡大し、日経平均後場に上昇に転じた。

市場では今晩発表の5月の米雇用統計をめぐり「最近は米経済指標の改善が買い材料になるケースが多かったため、今回も改善を評価して株高で反応すると見越した買いが入った可能性がある」(国内証券)との見方もあった。午前の相場の底堅さを受け、短期筋が午後に買い戻しを進めたのも相場を押し上げた。 

欧州中央銀行(ECB)が4日に開いた理事会で、市場予想を上回る規模の追加金融緩和を決定したことも投資家心理の支えになった。”

出典:https://www.nikkei.com/article/DGXLASS0ISS16_V00C20A6000000/

 

私は職業トレーダーではないし、株や経済の専門家ではないです。この記事にあるような海外要因で買いが進んだのも一つの要因としてあるのでしょう。

しかし、私が直感的におかしいと感じるのは、14時30分を過ぎて、市場が閉まる直前に急上昇している点です。これは、誰かが閉まる直前に大量に買い込んだことに他ならないでしょう。

 

ここから先は私の勝手な推測で話が展開していきます。

 

以下のような記事を見るに、この株価上昇は日銀の仕業か?と推測しています。

https://www.sbbit.jp/article/fj/37930

https://www.sbbit.jp/article/fj/38073

 

ここで、最近の株価の動きを6か月スパンでみてみます。

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出典:yahooファイナンス

 

株式市場は半年先の景気を示すといいますが、新型コロナウイルスの秋以降の第2波や、2020年のGDPの大幅低下が予想される中、株価は新型コロナウイルス禍前の価格まで戻る勢いです。

いわゆる実体経済から見れば、経済がコロナ前に戻るのはまだ先でしょう。もし実体経済に連動しているなら、株価はL字型かせいぜいレ型のカーブで、V型にはならないはずですが、実際はけっこうV型をしています。

 

 これはつまりどういうことか。

 

世界中の中央銀行、日本では日銀が、景気対策と言いつつ、せっせとマネーを作って金融市場に投入しているからに他なりません。

 

そして、なぜ株価を上げたいのか。

 

 

それは、株や土地を持てる資産家を肥やすためでしょう。 

 

 

昨今の株価下落は、新型コロナウイルスという人類共通の敵の出現によるものです。バブル崩壊などの純粋な経済要因ではありません。

金融緩和で株式市場を活性化させるのはあくまで平時の政策でしょう。

現在は危機なのですから、株価の維持よりは家計消費の下支えと消費の活性化、つまり、市中の民の生活を保護する政策が優先されるべき時です。

その政策の結果として、株価が上昇していくのが健全な姿でしょう。

政策としては、株式市場に投入しているその金を、市中に投下するべきでしょう。

 

しかしながら、見ての通り現実はそうなっていません。

 

現実は、危機下における景気保護策の名のもとに、コロナ危機で大きく動いた株式市場を利用して、資産家が大きく儲けるため、または資産価値維持のための政策が行われていると考えられます。

保険や投資信託で庶民から金を集め、少しのリターンで庶民をある程度納得させつつ、資産家たちは、下落局面で空売りで儲け、上昇局面で買った株を売りさばく。

ゼロサムゲームの損失は、個人投資家や政府&日銀、本質的には国民の富に負担させ、富がどんどん資産家へ集まる、そういったシステムを国家ぐるみで回している格好になります。

 

 

危機を利用したこのような政策は、国家として許されるものなのでしょうか。

 

 

国家であれば、少なくとも危機の時は、民を守る政策をとるべきではないでしょうか。

株安による企業買収の危険があるのであれば、一時的に外国資本による買収防止の法律を通したら良いのではないでしょうか。

 

これまで、多数の識者がグローバリズムによる民からの搾取に関する内容の発信をしていますが、今回はちょっと露骨すぎるかなと思い、このエントリーを書いてみまました。

 

今の政策の問題点もさることながら、twitterをみていると、左翼思想の人たちが、せっかく政府が市中へ資金を投入しようとしているのに、その妨害ばかりしていますね。

https://www.asahi.com/articles/DA3S14502072.html

中身の政策論が行われるのなら良いのですが、減額要求なんぞ、

 

      アホちゃいますか

 

と言いたくなります。

この記事一つみるだけで、野党の左翼思想の指導者たちは、労働者や庶民の味方のふりをして、その実、自分たちの体制維持や利益を得るために日々活動し、しかも思い切りグローバリズムに乗っかって利を得ていることが透けて見えてしまいます。

左側思想を持つ方々は、なぜか「事実」をみようとせず、とても強いバイアスのかかった色眼鏡で物事を見ています。

思想信条は自由ですし、政権批判はするべきですが、自分たちがよりどころにしている指導者たちの行動や考えを批判的に再考し、実は自分たちは左翼指導者に搾取されていることに気づくべきなのですが・・・

 

この政策を妨害すれば、ますます金融市場にマネーが流れて、左翼の庶民はますます経済的に追い込まれる事を、もういい加減理解するべきでしょう。

 

なお、私が総理大臣なら、

 

あっそ。国民全員助けようと思ったけど、そんなに反対するならもういいや。支持者でも無いし。そこまで言うなら、庶民には分かりにくい金融市場でわかる人だけ儲けてもらうわ。こっちには支持者多いし。

 

・・・と思うでしょう。

 

本当は左右関係なく、今の搾取構造を終わらせないといけないのですが・・・

真実が見えていない左右の庶民が争うことで、ますます庶民から搾取している資産家が肥えていく、という現実の不条理さを、何と形容したら良いか私にはわかりませんが、やはり毒を以て毒を制する必要があるのかもしれませんね。

 

 

saitoulah.hatenablog.com

 

 

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