NHK党の2022年参議院議員選挙 得票率2%の可能性をシミュレーションしてみた
2022年の参議院議員選挙が近づいてまいりました。
今回の選挙、国民の関心はなかなか高いようで、NHKの世論調査によれば、
「投票に行くか」との質問に対し、
必ず行く:54%
行くつもりでいる:27%
ということで、最大81% の有権者が投票行動を起こしそうです。
これは、今年はコロナ禍あり、ウクライナ戦争あり、電力不足あり、物価高騰ありで、かつてないほど国民生活および国の安全が脅かされる事態になっているため、政治に対する国民の関心が高まっているものと思われます。
そんな中、NHK党の立花氏が相変わらず世間を騒がせており、今回もいろいろな爆弾を仕掛けているようで、大暴れしています。
私はかねてから、若年層の投票率の低さが国家的な解決すべき重要な課題であると考えています。過去にも記事にしていますが、若年層は選挙によって社会を動かすポテンシャルがあるのに、その力を高齢者に配慮し”わざと”使っていないかのような、高齢者優先の社会を良しとし、とても高齢者思いの良い若者達かのような集団の振る舞いを見せています。以下の記事で示すように若年層には政治的ポテンシャルがあるのです。
こんなことでは、明らかに、この国の持続は望めないのは、ここで説明するまでもない事と思います。
そんな世情の中、NHK党は明確に、若年層で選挙を棄権する層の票を取りに行く、と宣言しています。
https://www.youtube.com/watch?v=O0VFy4ra0gs&t=1578s
NHK党のやり方の良否賛否はともかくとして、もし本当に選挙を棄権していた若年層の票を掘り起こし、NHK党が得票率2%の壁を越え、議席数を多数取るようなことになれば、日本の政治は大きく変わることでしょう。
なぜならば、既存政党は全くこの層を掘り起こせなかったばかりか、野党を含め本音では切り捨ててきたからです。
私は、NHK党を支持する、支持しないに関わらず、普段投票を棄権している若年層へ積極的にアプローチするその姿勢と行動は、高く評価されるべきと考えています。
NHK党は得票率2%を確保できるかどうかが分水嶺ということなので、党としてはすでに分析している事と思いますが、興味がわいてきたのでその可能性をシミュレーションしてみました。
計算の前提条件等は、以下の過去記事で取り扱ったデータをそのまま使う事として計算しました。
その他、計算に含めたデータですが、
・youtube利用率(以下URL参照)
YouTube(ユーチューブ)のユーザーの年齢層は?他のSNSと比べた視聴者層や特徴、属性も解説 | VIDEO SQUARE
まず、各年代の人口と、投票者数、棄権者数、youtube利用率、棄権者に占めるyoutube利用者数を表にまとめてみます。
ここで、70代以上の世代についてはデータが無かったので、youtubeを全く利用しないものとします。
元々選挙で投票している人のうち、1.39%は既存の支持者とし、その人数は80.8万人とします。
また、投票棄権者のうち、youtube利用者の人数を計算しました。この人数がNHK党のyoutube上の動画情報へアクセスできる棄権者ということになります。
次に、このyoutubeを利用する棄権者がどの程度投票へ行けば得票率2%となるのかを計算しました。
この表は、以前は投票棄権者でyoutubeを利用する人のうち、10,20,30,40%が今回選挙で投票へ行くとした数字です。
ここで、以前は投票棄権者ですが今回選挙で投票した人のうち、何%NHK党が得票すれば、全体の得票率2%を達成できるかを計算しました。その結果が赤字部分です。
これは、例えば投票棄権者でyoutubeを利用する人のうち10%が今回選挙で投票へ行き、その中の15.2%がNHK党へ投票したとすると、NHK党の票は40.8万人となることを示しています。
すると、この場合、全体の得票率は
(808+408)/(58141+2681) x 100 = 2%
となります。
その他、棄権者でyoutube利用者のうち、今回選挙の投票が20,30,40%のケースについても同様となります。
元々NHK党に投票している80.8万人は、今回も間違いなく投票してくれるとして、元々選挙へ行かないyoutube利用者の40%も投票へ行くとは考えにくいので、せいぜい10~20%と読むと、元々の支持者に加えて40~50万人投票してくれれば、2%達成です。
この、40~50万人という数字ですが、ガーシーchの登録者数が123万人ですから、このチャンネル登録者数の1/2~1/3の人数となります。
この数字、結構簡単にクリアできてしまうのではないか、と思うのは私だけでしょうか。
NHK党の立候補者の方々、ご検討をお祈り申し上げます。