報道がいかに歪んでいるか トランプ大統領のワクチン発言より
2020年12月6日現在、新型コロナウイルスのワクチン開発は、アメリカやイギリスの大手製薬会社の手により急ピッチで進み、イギリスに至ってはなんと12月8日から国民へのワクチン接種が開始されるという状況になりました。
ここで、私は強烈な違和感を覚えました。なぜならば、過去の、ほんの1,2ヵ月前の報道では、今日のようなワクチン開発の見通しは、全く否定されていたからです。
この時、「もうすぐできる」と言っていた唯一の人物、それはドナルド・トランプ アメリカ合衆国大統領でした。
ここで、簡単ですが過去の記事を振り返り、いかにメディアが歪んだ報道をしていたかを書き残しておきたいと思います。
以下は、10月2日の時事通信の記事です。この記事を代表例としてみていきましょう。
この記事の中で、以下の一文を引用します。
「「10月中にはワクチンを接種できる」。支持率で後れを取るトランプ氏は、米食品医薬品局(FDA)の緊急的な使用許可に望みをつなぐ。全米での普及は来年夏ごろとする専門家の意見に耳を傾けず、楽観論を振りまいてきた。
大統領選前のワクチン実用化をせかす同氏に対して当局者や企業は猛反発した。FDAの歴代7長官は米紙への寄稿で、保健当局の信頼性が損なわれると非難。欧米製薬9社も声明でワクチン開発での「安全性重視」を宣言した。」
当時、トランプ大統領はワクチンは早々にできると言っていましたが、どのメディアもこれは楽観論で選挙目当ての発言とし、否定的な報道でした。
確かに、常識的に考えれば、安全性の確認は慎重に行われますし、突貫工事というわけにはいかない医療分野の話ですから、トランプ大統領は根拠のないことを言っている、と捉えても間違いではないでしょう。
しかしながら、今現在は、トランプ大統領が言っていたペースにほぼ近いスピードで、ワクチンが承認されようとしています。
この事実から推理すれば、トランプ大統領はやみくもに発言していたわけではなく、開発の見通しについて正確な情報を得ていた、と考えられます。
大統領に情報が入るのですから、当然、その情報源は製薬会社であり、FDA等の認可当局からでしょう。
製薬会社や認可当局は、大統領と同じ情報を持っていたことが伺えます。しかしながら、メディアへは同じ情報を提供しなかったのか、もしくは、メディアが知っていて隠したのか、上記の引用記事のように、これら組織は否定的なコメントをしています。
この矛盾をどのように考えたらよいでしょう。
やはり、素直に考えれば、ある特定の「政治的意図」が働いた報道であった、と推測するのが自然であると考えます。
政治的意図が働いたであろうエビデンスとして、やはりこのツイートが挙げられます。
As I have long said, @Pfizer and the others would only announce a Vaccine after the Election, because they didn’t have the courage to do it before. Likewise, the @US_FDA should have announced it earlier, not for political purposes, but for saving lives!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2020年11月10日
この1記事、1ツイートを取り上げただけでも、現在の状況から大きく歪んだ報道になっていることがはっきりわかります。
トランプ大統領が良く言っている"fake news"は要するにこういうことの連続だったわけですね。
さて、私が今回このような記事を書こうと思うに至った強い動機として、以下の記事があります。
こんなのは、呆れてものが言えなくなるほど、インサイダー取引ど真ん中でしょう。
もし、バイデン氏が大統領になったとして、この件が正当に検証され、司法の場で裁かれないのであれば、バイデン氏が大統領選挙勝利宣言で言った「公正」はウソであったと言えるでしょう。
そうなれば、これぞ、"fake president" ですね。
【バイデン氏勝利宣言演説・全文完訳】「アメリカの魂を取り戻す」<アメリカ大統領選>:東京新聞 TOKYO Web