日本は事なかれ主義ではなく、事あり主義である　新型コロナウィルス　もう遅い

新型コロナウィルスの日本での拡散に、誰もが事前予測できたにも関わらず、国は何ら事前策を打たず、予想通り拡散が進んでいる事に、閣僚、自民党の政治家は、何やってんの、と思っている国民は少なくないでしょう。

これは、日本はことが起こる前に動く事が苦手である体質が、もろに悪い方へ出た結果と考えます。

例えば、労働環境では高橋まつりさんが過労自殺してから、ようやくことが動きました。

今回は、神奈川県で犠牲者が出てからようやく政府に専門家会議が設置されました。

日本は、誰もが責任を取りたくない社会のため、確実なエビデンスが無いと動けないのです。シャチが泳いでいるのが見えているのに、ファーストペンギンが海に飛び込んで食われるまで、海に入るのを止めようと言えないのです。

日本の社会は常に誰かの犠牲でできています。

今までは、そうは言っても、ある意味でファーストペンギンの犠牲だけで済んでいました。

しかしながら、今回は違います。

国民全員が犠牲者になります。

ごく簡単な計算をしてみましょう。

千葉県の20代の罹患者は、三田にあるNTTデータのオフィスで働いていました。

発病してから、少なくとも1週間は総武快速線と都営地下鉄浅草線に乗って通っていたそうです。

電車は満員電車。上海からの報道では、エアロゾル感染すると医療機関からの報告があったようです。したがってマスクの効果はありません。

仮に電車一両に200人が乗っているとします。

感染率は1.4%として、朝の往路では

200人x1人（罹患者）x0.014=2.8人

感染します。

単純計算のため、この2.8人が復路の電車でそれぞれ分散して200人と接触するとすれば

200人x2.8人x0.014=7.8人

となります。

次の日、この7.8人が通勤して・・・

を繰り返すと、5日（5往復　10回）で19619人感染します。

致死率は2％くらいらしいので、この時点ですでに392人死にます。

治す薬や方法は今のところありません。

上述は単純計算なので、いろいろおかしいのは承知の上です。本当の計算モデルは時間の関数を多数入れた連立微分方程式になると思いますが、

ざっくり単純に考えてもこれだけの脅威です。超危険であることは論を待たないでしょう。

そして、我々は日本が誇る社畜です。台風が来ようが地震で街が壊滅しようが出社する社畜です。

来週月曜日、危ないから出社拒否する、と会社に言える社畜は何人いるでしょうか？

さらに、こいつは遺伝子組み換えの人工ウィルスです。

どう変異するかわかりません。

もはや止められないのです。残念ながら一億総玉砕しかないのです。

参考文献

塩・糖・脂