N国党とれいわ新選組の選挙戦略は至極真っ当である
色々な著名人から言われていることではありますが、N国党とれいわ新選組の選挙戦略は非常に優れていて面白いといえます。
その根拠は以下の記事にあります。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/07/post-12652_1.php
この記事から明らかなように、小泉内閣時代の用語で言うB層の50代以下、特に30代以下は、選挙においては潜在票であり、ここを掘り起こせれば、まさに金脈、ゴールドラッシュとなるでしょう。
また、既存の政党がこの世代の投票を促すことを諦めているように見えるため、ブルーオーシャンでもあります。
マーケティング的に言えば、眠っている新規市場を掘り起こすことと同じなわけです。
ここの掘り起こし方として、N国党は非常にえげつない戦略をとっています。
それは、美男美女を揃えて見た目の勝負に出ているところです。
正直なところ、若年世代の低学歴の有権者に、難しいことを言っても聞く耳なんて持ちません。
真面目に話せば話すほど、彼らは選挙行動から離れていくでしょう。
渋谷のDJポリスが良い例です。
あのDJポリスが、警察の堅苦しい真面目一辺倒の注意喚起をしたら、渋谷のあの若者たちは、道路を占領し余計に暴れていたことでしょう。
そのため、N国党は、ノリと見た目でこの金脈を掘り起こそうとしています。
これは、どちらかというとヤンキー系に効く戦略です。
一方のれいわ新選組は、同じ若年層のブルーオーシャンを狙っていますが、ロスジェネ世代に的を絞っています。
ロスジェネ世代は社会から虐げられた人が多く、負の感情のエネルギーが溜まっていると考えられます。
この負の感情のエネルギーを利用して票を得ようと考えているのがれいわ新選組です。
よってれいわ新選組は、感情に働きかけて投票行動に結びつける戦略をとっています。
これはどちらかというと、いじめられ系に効く戦略です。
どちらの党も、一応難しいことも言っていますが、それはそれとして、対象とする有権者の感情に働きかける戦略であることが共通しています。
果たして今度の衆議院議員選挙では、どちらの党の戦略がこの金脈を掘り当てることになるでしょうか。これは日本の若者が、どちらの感情により多く反応するかを見る、1つの社会実験として捉えてみても面白いかもしれません。