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感染者数って推定値で良くない?~新型コロナウイルス~

神戸大学教授の岩田先生が以下のようにブログで述べられていて、この内容から触発され、僭越ながら私が日々の報道から感じている、考えていることを述べたいと思います。

 

岩田先生のブログ記事 「慶応のPCR6%の意味」の以下記事より

https://georgebest1969.typepad.jp/blog/

東京都の推定感染者数についての言及があります。

この計算を見て思うのですが、感染者数の把握は、国民を無作為に選んでサンプリングして、例えば期間は1週間くらいと定めて、統計的な推定値を出して議論した方が良いのではないか、むしろその方がある程度マクロな実態をつかめて良いのではないかと考えています。

(これを厚生労働省が簡易的に実施したのがLINEのアンケートですね。twitterみてるとだいぶフェイク回答が多そうですが。)

 

このように考えるその心は

・そもそもこのウイルスは無症状感染者が多い。

・重症化患者数を減らす、死者数を減らすには、無症状感染者とハイリスク民を接触させないようにする必要がある。したがって無症状感染者数の把握も必要。

・一方で、京都大学の山中先生が言うように、大規模なPCR検査は必要ですが、リソースの問題があり、また、無症状感染者をとらえにくい。(病院に来ないので)

・そもそもPCR検査の信頼性が低い(30-70%)ので、引っかからない患者が多い。

 

医学や生物学の世界はどう判断するのかわかりませんが、工学の世界、品質管理工学とか信頼性工学とか安全工学とかの世界では、70%の信頼性は話にならないです。

10個作ったうちの3個が確実に不良品になって廃棄されていては商売にならないし、仮に市場に流れたとすると、不良品による事故の損害賠償がとんでもないことになります。

 

そうであるならば、テレビの視聴率程度の信頼性で、マクロなざっくりしたデータをつかんでおく方が、理にかなっているような気がします。

社会的に一番防ぎたいのは、無症状感染者がハイリスクな高齢者等に接触することにあります。ゆえに、誰もかれもが「stay home」しなさい、という話なので。

無症状を含めたマクロな感染者数をつかんでおくと、発病率、重症化率、死亡率はおおよそ一定になるはずなので、掛け算すれば、医療の提供が必要な患者数をおおよそ把握できます。おおよそ把握できれば、借り上げホテル部屋数をあらかじめ予測できます。

 

今はとにかく

感染者数を減らす=発病患者を減らす=重症化患者を減らす=死亡者を減らす

必要があるわけで、老若男女 stay homeなわけです。岩田先生の以下のツイート

https://twitter.com/georgebest1969/status/1253210005655875585

を私なりに理解すると、上述のようになります。

なお、私は、感染者に占める重症化率と死亡率は、マクロにみると一定になると考えています。人種間などで差はあるかもしれませんが、少なくとも国内の地域差はないのではないかと思っています。

発病後の数値については、患者は確実に病院に行くので信頼性が高いです。仕掛け網に魚が引っかかるようなものです。

病院に来た患者については、これまで通り医師の診察の下、必要あればPCR検査を行う方法でよいのではないでしょうか。

もっとも、医師が必要と判断しても検査できない状況が続いているようですが。

おそらくこれは山中先生が言うように、状況を改善して検査をもっとするべきかもしれません。

ただ、(楽天が一般向けに発売してしまいましたが)医師の診察抜きに個人や法人が検査するのはやめるべきと思います。理由は上述のようにPCRの信頼性が低すぎるので余計混乱する事が予想されるためです。

素人がやるなら製品に98%くらいの信頼性は必要です。

 

以上より、感染者数って推定値で良くないですか?

 

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