塩・糖・脂

健康管理と子育てとニュースのブログです。

日本は都会と地方の分断が進む恐れ~新型コロナウイルス~

本日、とうとう非常事態宣言が出されました。

 

非常事態宣言を出すと前日に予告し、その後夕方になって非常事態宣言が出されるという、「非常事態」なのになんとのんびりしているのか、と思いましたが、これは国会への事前報告とか、日本国憲法に緊急事態条項がないとか、はたまた日本的な根回し後の発令とか、いろいろあるかと思いますが、ともあれ、戦後初の非常事態が発令されました。

 

新型コロナウイルスの感染者数の予測とか、その他医学的、科学的なことは専門家に任せることにして、ここでは社会に与えるインパクトを考えてみたいと思います。

 

私が懸念する一番の問題は、都会と地方の分断だと考えます。

 

なぜならば、日本には村八分の文化、伝統、しきたりがあるからです。

早速、長野県佐久市長が「都会から佐久へ来るな」と言っています。

https://www.j-cast.com/2020/03/30383342.html?p=all

 

もちろん、この発言は至極全うです。実際に地方出身の若者が、おそらくは両親に「戻ってこい」と説得され、戻った結果、感染を広めている事例が多々出てきています。

地方の脆弱な医療体制では、賄いきれない状況になる恐れがあるのは誰もが想像できます。

そのため、科学的には、都会から地方への人の移動はとにかく止めなくてはなりません。

一方で、ここから読み取れるのは、村八分の文化です。

この状態がエスカレートすると、例えば仕事などでやむを得ず必要があって都会から地方へ移動した人に、地方の人々が石を投げる姿が容易に想像されます。

また、都会から事情があって帰ってきた息子、娘に対し、近所の人々が「コロナが帰ってきた」と蔑みいじめる姿が目に浮かびます。

 

このようなことがさらにエスカレートすると、地方の資源を都市部へ供給することをストップする動きが出てくるかもしれません。

 

それは、具体的には食料供給です。

 

地方の資源といえば、重要なものは水産、農産、畜産物です。

 

現在、各国が医薬品やマスク、小麦に代表される農産物の輸出制限に動いていますが、同様の動きが各国で起きる恐れがあります。

これまでの世界は、金であらゆるモノを支配することを目指した世界でした。

しかしながら、現在の状況は、まず目の前「メシを食う」ことに最大の価値があります。そのため、各国は食料輸出を制限しています。まさに、食料安全保障の動きです。

 

金など所詮紙であり、デジタルデータです。

 

人間、食料供給が絶たれ、追い込まれれば、最終的には、コメ1俵の方が価値があります。

これまで、第1次産業を馬鹿にしてきた都会の金融マンに、仮に食料輸入が絶たれ、食料不足になったとすれば、たとえ国内といえど、農産、水産、畜産物を簡単に渡す農家、漁民はいないでしょう。

ましてや、新型コロナの感染地です。地方から見れば、近づきたくないですよね。都会人はゲームのバイオハザードのアンデッドみたいなものです。

 

そうなれば、地方からみれば、都会人を村八分とし、自らの生存を優先する動きになることは容易に想像できます。

そうなれば、都会と地方の分断が進み、日本は戦国時代に逆戻りするかもしれません。

 

そうならないよう、徹底的に科学的に対処するとともに、外交面では、食料やエネルギーについては、とにかく平時に近い形で確保していただきたいものです。

また、都会に出てきている地方の人は、とにかく地元に戻らないことです。今は移動してはいけません。感染を広げます。

地方の親御さんも息子、娘に帰ってこいと言わないでください。

それこそ、帰った時に村八分になりますよ。

 

プライバシーポリシー お問い合わせ