塩・糖・脂

健康管理と子育てとニュースのブログです。

一件あたりの費用でみることが重要~単位量当たりでものを考えよう~

新型コロナウイルス対策で、政府が各世帯に2枚ずつマスクを配ることにしていますね。

その費用が、466億円ということで、野党が問題視しているようです。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/cloth-mask_jp_5e8eb815c5b6b371812bef13

 

ところで、エンタメ業界はひと月に450億円の損失が予想されているようですね。

https://news.livedoor.com/article/detail/18022617/

 

この2つをもって、マスク作るよりエンタメ業界を救済しろ!という意見がtwitterを眺めているとありますね。

まぁ、気持ちはわかります。給食マスク配られても・・・という意見はあると思いますし、私も給食マスクを着けるとすれば何十年ぶりかになります。

しかし、ちょっと視点を変えて考えてみると、ちょっと違うものが見えます。

 

現在の日本の世帯数は5340万3000世帯になります。

https://www.stat.go.jp/info/today/106.html

これで割り算すると、マスクは一枚当たり440円くらいと計算できます。

これって、そんなに割高なコストでしょうか。

確かに、これまで普段買っていた不織布マスクは、1枚当たりで考えると、20円前後だと思います。

しかし、この額を実現できるのは、中国にある日系企業の工場(※中国メーカーによる生産ではなく、日本メーカーの中国工場での生産です)から何も問題なく輸出された場合です。

現在は、有事ですから、中国にある日系企業の工場で製造されたマスクは日本へ入ってきません。例えばそれは以下の記事にあります。

 https://mainichi.jp/articles/20200321/ddl/k10/040/030000c

これまでの産業空洞化政策で、国内にはマスクを大量生産できる工場が限られるので、供給が追い付きません。

また、原料の不織布は、現在世界中で争奪戦が行われている状況です。

であるならば、目の前、使い捨てマスクはハイリスクな医療従事者に優先的に供給し、一般国民は布マスクで凌いでもらおう、というのは政策としてまっとうな発想に思えますし、布マスクはおそらくミシン&手縫いでしょうから、日本人の人件費を考えれば、べらぼうに高いコストであるとは考えにくいです。

よって、肌感覚としては、466億円は、安い方であると考えることができます。

 

こういったことは、1件あたり、一人あたり、○○当たり、というように、単位量当たりで考えると、見え方が変わり、何かを判断するのに役に立ちます。

 

これは新型コロナウイルスの問題もそうで、100万人あたりの死者数は以下の通りです。

https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death.html

 

これをみると、今のところ、日本はいかに低いかがわかりますし、イタリア、イギリス、アメリカは超やばい状況であることが一目でわかります。

日本のクラスター対策班はじめ、関係者がいかに頑張っているかが読み取れますね。

 

今はネットもそうですが、メディア報道も玉石混合でそれこそフェイクニュースも少なからずあります。その際、フェイクを見破り正しい判断をするためにも、○○あたりでものを見て考えることが大切ですね。

 

 

プライバシーポリシー お問い合わせ