塩・糖・脂

健康管理と子育てとニュースのブログです。

民主主義ってそんなに悪くないけれど

先のエントリーにて北村先生の本を紹介しました。

 

saitoulah.hatenablog.com

 この本の第4章「統計的少数が精神疾患か?」を読んで、普段おぼろげながら考えていたことがなんとなくまとまってきたので、一度エントリーにしたいと思います。

 

 

 

知能指数(IQ:Intelligence Quotient)は良く知られています。

IQについて、wikipediaより引用すると、以下のように説明されています。

 

「同年齢集団内での位置」から算出される相対評価である。入学試験合否予想システムに使われる偏差値と同じで中央値標準偏差によって算出される。知能指数標準得点で表され、中央値は100、標準偏差は15前後で定義されている。100に近いほど出現率が高く、100から上下に離れるに従って出現率が減っていく。分布はほぼ正規分布になり85–115の間に約68%の人が収まり、70–130の間に約95%の人が収まる。」

引用元:

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%A5%E8%83%BD%E6%8C%87%E6%95%B0

 

図で表すと、こんな分布ですね。

f:id:saitoulah:20200721211602p:plain

元図の引用元:wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E8%A6%8F%E5%88%86%E5%B8%83

 

ここで、IQ130以上の人々を「禁断の果実群」と呼ぶことにします。

この禁断の果実群は頭が良いので、社会にとって最適な意思決定をするはずだ、との仮定の下、社会の意思決定を禁断の果実群にすべて任せたと仮定して考えてみます。

 

前提条件として、人間は動物なので、最適化モデルを当てはめて、個々人が自らの生存にとってより良い物事を選択するとします。

 

すると、禁断の果実群は、個人または集団として、自分たちに有利で快適に生きやすい世の中を作ろうとするでしょう。

 

そのような社会では、禁断の果実群以外の、96.8%の人が生きにくくなってしまうと考えられます。

実際の世の中を観察しても、独裁政治の国々は(宗教や国柄、気候などの要因があり、すべて当てはまるわけではありませんが)一部の権力者が富を独占し、民衆の多数が生きにくい世の中になっていますね。

そのため、上述の仮定は、現実の世界の一部を実際に構成していると言えそうです。

 

 

多くの人が生きやすい世の中を作りたい、と思った場合、IQを評価軸として考えれば、主にIQ100±σの層の人々、割合として68%の人々が生きやすい社会、最大公約数的な社会が適切と考えることができるでしょう。

 

では、そのような社会を作るためのシステムとして適切な方法は何か、と問われたら、やはり民主主義による投票で多数を決めて意思決定する、というのが、今のところのアイディアだろう、と考えます。

 

 

例えば今の日本のシステムでは、多数に選ばれた政治家が内閣を構成し、行政を通じて社会をコントロールする、視点を変えると、多数の意思が、行政システムを通じて、少数派である禁断の果実群を間接的にコントロールする仕組みになっています。

 

しかしながら今の仕組みだと、現実として、一般に、

 

・多数の意思を反映すべき政治家は、禁断の果実群(主に旧帝大卒が多いので)

・コントロールする行政の指導層は禁断の果実群(主に旧帝大卒が多いので)

・行政にコントロールされる側の社会の上位層(経営者など)は禁断の果実群

・マスコミの意思決定権者は、禁断の果実群(早慶が強いので)

 

であると考えられるため、実質的には、社会が禁断の果実群にコントロールされてしまっていると考えられます。

 

世界に目を向けても、結局のところ、支配層はIQが高い傾向にあると思われます。

また、社会問題を解決、調整するべき国連などの国際機関も、基本的に高IQの人で占められていて、その中で意思決定が行われています。

 

現在問題になっている、下流社会、貧困、新自由主義による経済の2極化、戦争などは、現実として禁断の果実群が社会をコントロールしてしまっているため、彼らに有利な社会システムとなった結果である、とみることもできるのではないでしょうか。

 

このあたりが、現行の民主主義の問題点と思います。

 

一方で、最近の社会の動きを見ていると、例えばアメリカにおいて、「1対99」の経済格差に対するデモが起こり、その流れでサンダース氏の支持が勢いを増した現象がありましたね。

これはつまり、高IQ≒高所得とすれば(相関があることはわかっているので、ここでは便宜的に≒とすると)、IQ100への平均回帰、揺り戻しが起きている、つまり、IQ100±σの範囲の人々が生きにくくなっているので、それを是正する方向に社会が動いている、とみることもできそうです。

そうすると、揺り戻しが「起きる、起こせる」社会システムは、最も理想的な社会システムとは言えないけれど、今のところ民主主義となり、民主主義国であるアメリカであるがゆえに、そのような動きになった、と言えそうです。

 

まとめると、

 

・現行の民主主義は、一応、多数の意思を反映するシステムになっている。

・しかしながら、実態は、禁断の果実群に社会を牛耳られる傾向がある。

・一方で、多数が本気を出すと、禁断の果実群に牛耳られたシステムを是正することができる。

 

・・・といったところでしょうか。

 

そのため、現行の民主主義では、選挙へ行くことが重要となるわけです。多数の意思、すなわちIQ100±σの層の人たちの意思を反映させるために。

 

私が思う理想的な社会システムは

・IQ100±σの人々の意思決定が常に反映される。

・禁断の果実群は、上述の意思決定に支配され(暴走抑止のためです)、少数者として、IQ70以下の福祉政策と同程度に社会的な、ある意味での救済措置がある。

・IQ70以下の人々は、福祉政策により救済され、援助を受ける。

・・・といった具合が良いのかな、と考えます。

 

もちろん、世の中はもっと複雑なシステムの上に成り立っていて、多面的多角的であるので、こんなに単純な切り口で理想化できないことはわかって言っています。

また、本当に理想的かどうかもよくわかりません。

 

なお、IQ100前後というのは、学歴で言うと主に高卒になります。

ざっくり言えば、高校受験の偏差値50前後の人たちです。

高卒の人たちが生きやすい世の中であると、社会の多数が生きやすい世の中である、と言えるかもしれません。

 

なお、日本の場合、経済的な面に限定すると、高度成長期~バブル崩壊前までの、

「最も成功した社会主義国」と言われていた時代、累進課税がきつく、ある意味で所得が強制的に平均回帰されていた時代が、人間集団としては、最も多数が生きやすい時代であったのかもしれませんね。

 

 

精神に疾患は存在するか(読書感想文)

図書館で手に取った首題の本を読んでみました。

 

著者は、元熊本大学医学部教授で、現在は自身で研究所を立ち上げ、研究、臨床活動を続けていらっしゃる精神科医の北村俊則先生です。

本を読み進めていて

 

えっ!? そうなの!?

 

という話が次々に出てきたので、エントリーを書きたくなり、ここに思ったことを書かせて頂こうと思います。

なお、そもそも私は医学は素人ですし、この本は医学書医学生から精神科医向けの本だと思います。

そのためこのエントリーは「書評」とするにはあまりにもおこがましく、また、私は素人で内容を誤解している可能性があるので、あくまで「読書感想文」です。

本中の文を引用する際は、「」カギカッコで括ります。

 

精神疾患は生理的変動の範囲内

本の最初の方で、精神疾患の頻度分布の話が出てきます。精神疾患の頻度分布は、縦軸に頻度、横軸に症状の度合いを取ると、指数関数的な分布になるそうです。

 

「この調査ではRevised Clinical Interview Schedule (CIS-R)という精神科研究用の構造化面接を行い・・・中略・・・結果は、症状数のカーブは指数関数のカーブに一致し、・・・中略・・・common mental disorders は病理的なものではなく、生理的変動の範囲内であったのです。」

 

ということは、精神疾患は言い換えると、個性の範囲、と言い換えられるのではないかと思いました。

つまり、元々心配性な人がいて、極端に強く心配してしまう人がいれば、それは不安障害となるのでしょうし、空想の世界で遊ぶ人が、自分の意思で空想がコントロールできなくなるほど、実世界と同じような体験として感じるほど現実感が表れてくればそれは統合失調症となる、ということなのでしょう。

また、先生は連続量と書かれています。これは私なりに理解すると、人の精神の傾向はアナログ的で、微分可能な連続関数のようなもの、例えば、y=axで記述できるものであり、デジタル的に断続的に疾患が存在しているものではない、ゼロイチではない、ということですね。

時々ある話で、かかる医師によって診断が違う、という事があります。精神疾患の場合は医師によって診断が異なるケースが多いように感じます。連続的で、症状の強弱などで診断の線引きをしているという事であれば、体調やその日の精神状態によって変化しうるでしょうから、診断指標があるとはいえ、診断が異なるのも納得、というか当たり前なのかもしれません。

 

・精神症状は生存に不可欠の心理現象

 この本では、心理現象を進化論的にとらえた考察があります。

それによると、例えば猜疑心については以下のような記述があります。

 

「適度な猜疑心は自身の財産や生命を守るために必要な心理機能なのです。・・・中略・・・もちろん、猜疑心が極端に強くなれば不適応な状態と言えます。では猜疑心がどれほどになれば病的なのでしょう。これを規定しているのは、個体の内的状態ではありません。個体が置かれた社会環境が安全であれば、わずかな猜疑心も不適応で病的であるといえるでしょうが、社会環境が危険性の強いものであれば、相当の猜疑心も適応的であり、正常と考えられます。つまり、病的か正常化を決めているのは、個体内の状態ではなく、置かれた環境であるのです。」

 

 進化の過程で今では病気と診断されるほどの強い猜疑心が必要だった時期があったのです。他の精神疾患についても、機能的に問題とされるものは、基本的に同じである、と説明されています。進化的な適応の産物だったのです。

 

これはおどろくべき話です。

 

なぜなら、今病気と定義され診断されているものは、一般的な意味での病気ではない、ということだからです。

とするならば、例えば、犯罪加害者が、心神喪失で正常な判断ができなかったため、責任能力が無く、無罪、というのはありえない判断ということになってしまいます。

この問題については、本書の中で併せて考察されています。ここでは割愛しますが、先生の説明が医学的、社会的コンセンサスを得るならば、今ある法律の運用にも大きな影響があるのではないでしょうか。いわゆる病気ではない(生物学的に問題ない)が、社会的に不適応だから無罪、となると、被害者は納得できないと思います。今後この分野の議論が進んで法のより良い運用となることを期待したいです。

 

・結局精神疾患とは何か

この本で、先生は以下のような一文で説明されています。

 

「従来精神疾患と呼ばれてきた様々な心理状態は、その個体と個体が置かれた対人的環境の間の相互作用の産物なのです。」

 

 これはとても納得のいく結論であると感じました。

最近、精神疾患のリハビリに農業が良いとの話を目にしました。例えば以下の記事などです。

 https://style.nikkei.com/article/DGXKZO31954970Z10C18A6KNTP00/

 

これは、この本の内容から、以下のような観点で考えられます。

・現在は統合失調症とされている方々は農業に適応的であった。

・農業を通じた人間関係に適応的であった。

・ただし、統合失調症の誰もが農業に適応的ではなく、それぞれ個性があるので合わない方もいる。

・現代の、分野が細分化され高度に専門性を高めるやり方にたまたま不適応であって、都市型生活が生きづらいだけ。

・農作業そのものが精神疾患に効果があるわけではない。

 

例えば統合失調症の方は、進化の過程のどこかで適応していたならば、その適応していた時代と同じような生活をすれば何ら問題ない、ということになります。

工業化する前は、食料を確保するための、第一次産業が最も重要な産業であったはずで、ここに適応的であれば、現代でも生きる場所はあるし、そもそも無理して治療する(都会的な生活に無理して適応する)必要はないですね。

 

皆が皆、学校へ行き、勉強ができるようになる必要はないのと同じような感じですね。

 

その他、本書はとても示唆に富んだ話題がたくさん出てきます。医学書なので難しいところもありますが、これまで一般に認識されている事とはだいぶ違っていると思われ、新しい発見がたくさんあります。

医療関係者はもとより、精神疾患に悩んでおられる方々およびそのご家族が読むと、疾患に対する見方が変わるかもしれません。

また、解決のヒントになるかもしれません。

私自身は、新しい発見が多々あり、とても勉強になりました。

どこまで理解できているかは定かではありませんが、人間の精神世界の深さと、そもそも精神疾患はどこかの時代で社会に適応的であった、というのは目からウロコの新しい知見となりました。

 

精神に疾患は存在するか [ 北村 俊則 ]

 

九州豪雨は予測されていた未来でしかない

ここ数年、九州で局地的な豪雨災害が頻発しています。

今(2020年7月7日)においても、九州では猛烈な雨が降っており、被害が九州全域に拡がりつつあります。

 

何やら急に豪雨が降るようになったような印象がありますが、地球温暖化を研究している人たちにとってはすでに予測された未来であり、かなり前から(少なくとも2007年くらいには)わかっていたことです。

 

日本はもう、この手の豪雨から逃れられないのであり、

 

ダムや堤防増強などのハード面、住居移転などの都市計画、防災活動などのソフト面

 

を強化していく以外に道はないですね。

地球温暖化の原因は、人間活動による二酸化炭素排出が原因か否か、今も論争があります。一方で、少なくとも今起きている現象としては、温暖化傾向にあり、温暖化傾向にあるという前提の下、社会を作っていかないと、どうしようもなくなると思われます。

 

ということで、温暖化予測の研究結果をご紹介。

まずは、地球シミュレータによる予測結果のまとめです。

https://jpn.nec.com/event/141111spk/images/spk1.pdf

 

これらのデータをまとめた(と思われる)ものが、以下の環境省の資料(2012年度版)です。

https://www.env.go.jp/earth/ondanka/rep130412/pamph_full.pdf

(日本の気候変動とその影響 2012年度版)

 

この資料中の図を引用すると以下になります。

f:id:saitoulah:20200707110202j:plain

 

今後もさらに集中豪雨が増えるので、日本の、少なくとも川沿いや、山の斜面に住んでいる人たちは、身構えているべきですね。

集中豪雨による災害が起きることを前提に生活しないと、もはや無理です。

 

特に九州における洪水災害については、2014年の段階ですでに以下資料にて報告されています。

https://www.nies.go.jp/s8_project/symposium/20141110_s8br.pdf

地球温暖化「日本への影響」-新たなシナリオに基づく総合的影響予測と適応策-)

この資料中の

「S-8-2(2) 亜熱帯化先進地九州における水・土砂災害適応策の研究」

によれば、

 

・日本で最初に亜熱帯化すると思われるのは九州

・災害は激甚化

ハードなインフラだけで災害を防護するのは全く不可能

・ソフト、ヒューマンウエアの総動員が必要

・自助・共助が主体とならざるを得ない

・災害リスクに知で備える

 

ということなので、少なくとも九州の方々は

 

・住みたい場所のハザードマップ等を確認してから、家を借りる、買う

 (リスクは自分の頭で考えて自分で判断する)

・少なくとも川沿いや海沿いには住まない

・山間部の山のふもとの近くには住まない

・災害備品(食料など)と緊急用のゴムボートくらいは備えておく

 

・・・くらいの対応が必要になってきそうです。

 

ところで、この資料中に以下の図があります。

 

f:id:saitoulah:20200707113018j:plain

 

この図は、要するに、今後は川の上流、中流下流部にそれぞれいくつかのダムを設置しないと、もはや洪水は防げません、ということを言っています。

カスケード(多段階)方式、つまり1つの川に階段のようにいくつもダムを設けないとやってられません、ということです。

(溜池を設けられればダムは不要かもしれませんが、おそらく九州では溜池を作れるだけの土地が無いと思われます。)

 

もちろん、川の生態系を考慮した上での話ですが、個人的には、九州の方は選挙の際、ダムを設置してくれる政治家に投票することをオススメします。

 

 

株高という名の搾取

小泉構造改革以降、新自由主義グローバリズムの下で常に言われていることですが、改めて思ったのでエントリーにしたいと思います。

なお、はっきりしたデータが無いので、筆者の推測が多分に含まれております。

 

昨日(2020年6月5日)の株式市場で、日経平均株価が明らかにおかしな動き、というより、ある特定の”意図”を持った動きをしたな、と感じました。

昨日の株価の動きは以下の通りです。

f:id:saitoulah:20200606075143j:plain

出典:yahooファイナンス

 

この日、前場では売り先行でしたが、後場で買いが入り株価が上昇しました。これについては、次のように解説されています。

゛朝方は短期的な過熱感が意識され利益確定売りが先行したが、米国での経済活動の根強い再開期待などから昼に米ダウ先物が上げ幅を拡大し、日経平均後場に上昇に転じた。

市場では今晩発表の5月の米雇用統計をめぐり「最近は米経済指標の改善が買い材料になるケースが多かったため、今回も改善を評価して株高で反応すると見越した買いが入った可能性がある」(国内証券)との見方もあった。午前の相場の底堅さを受け、短期筋が午後に買い戻しを進めたのも相場を押し上げた。 

欧州中央銀行(ECB)が4日に開いた理事会で、市場予想を上回る規模の追加金融緩和を決定したことも投資家心理の支えになった。”

出典:https://www.nikkei.com/article/DGXLASS0ISS16_V00C20A6000000/

 

私は職業トレーダーではないし、株や経済の専門家ではないです。この記事にあるような海外要因で買いが進んだのも一つの要因としてあるのでしょう。

しかし、私が直感的におかしいと感じるのは、14時30分を過ぎて、市場が閉まる直前に急上昇している点です。これは、誰かが閉まる直前に大量に買い込んだことに他ならないでしょう。

 

ここから先は私の勝手な推測で話が展開していきます。

 

以下のような記事を見るに、この株価上昇は日銀の仕業か?と推測しています。

https://www.sbbit.jp/article/fj/37930

https://www.sbbit.jp/article/fj/38073

 

ここで、最近の株価の動きを6か月スパンでみてみます。

f:id:saitoulah:20200606082722j:plain

出典:yahooファイナンス

 

株式市場は半年先の景気を示すといいますが、新型コロナウイルスの秋以降の第2波や、2020年のGDPの大幅低下が予想される中、株価は新型コロナウイルス禍前の価格まで戻る勢いです。

いわゆる実体経済から見れば、経済がコロナ前に戻るのはまだ先でしょう。もし実体経済に連動しているなら、株価はL字型かせいぜいレ型のカーブで、V型にはならないはずですが、実際はけっこうV型をしています。

 

 これはつまりどういうことか。

 

世界中の中央銀行、日本では日銀が、景気対策と言いつつ、せっせとマネーを作って金融市場に投入しているからに他なりません。

 

そして、なぜ株価を上げたいのか。

 

 

それは、株や土地を持てる資産家を肥やすためでしょう。 

 

 

昨今の株価下落は、新型コロナウイルスという人類共通の敵の出現によるものです。バブル崩壊などの純粋な経済要因ではありません。

金融緩和で株式市場を活性化させるのはあくまで平時の政策でしょう。

現在は危機なのですから、株価の維持よりは家計消費の下支えと消費の活性化、つまり、市中の民の生活を保護する政策が優先されるべき時です。

その政策の結果として、株価が上昇していくのが健全な姿でしょう。

政策としては、株式市場に投入しているその金を、市中に投下するべきでしょう。

 

しかしながら、見ての通り現実はそうなっていません。

 

現実は、危機下における景気保護策の名のもとに、コロナ危機で大きく動いた株式市場を利用して、資産家が大きく儲けるため、または資産価値維持のための政策が行われていると考えられます。

保険や投資信託で庶民から金を集め、少しのリターンで庶民をある程度納得させつつ、資産家たちは、下落局面で空売りで儲け、上昇局面で買った株を売りさばく。

ゼロサムゲームの損失は、個人投資家や政府&日銀、本質的には国民の富に負担させ、富がどんどん資産家へ集まる、そういったシステムを国家ぐるみで回している格好になります。

 

 

危機を利用したこのような政策は、国家として許されるものなのでしょうか。

 

 

国家であれば、少なくとも危機の時は、民を守る政策をとるべきではないでしょうか。

株安による企業買収の危険があるのであれば、一時的に外国資本による買収防止の法律を通したら良いのではないでしょうか。

 

これまで、多数の識者がグローバリズムによる民からの搾取に関する内容の発信をしていますが、今回はちょっと露骨すぎるかなと思い、このエントリーを書いてみまました。

 

今の政策の問題点もさることながら、twitterをみていると、左翼思想の人たちが、せっかく政府が市中へ資金を投入しようとしているのに、その妨害ばかりしていますね。

https://www.asahi.com/articles/DA3S14502072.html

中身の政策論が行われるのなら良いのですが、減額要求なんぞ、

 

      アホちゃいますか

 

と言いたくなります。

この記事一つみるだけで、野党の左翼思想の指導者たちは、労働者や庶民の味方のふりをして、その実、自分たちの体制維持や利益を得るために日々活動し、しかも思い切りグローバリズムに乗っかって利を得ていることが透けて見えてしまいます。

左側思想を持つ方々は、なぜか「事実」をみようとせず、とても強いバイアスのかかった色眼鏡で物事を見ています。

思想信条は自由ですし、政権批判はするべきですが、自分たちがよりどころにしている指導者たちの行動や考えを批判的に再考し、実は自分たちは左翼指導者に搾取されていることに気づくべきなのですが・・・

 

この政策を妨害すれば、ますます金融市場にマネーが流れて、左翼の庶民はますます経済的に追い込まれる事を、もういい加減理解するべきでしょう。

 

なお、私が総理大臣なら、

 

あっそ。国民全員助けようと思ったけど、そんなに反対するならもういいや。支持者でも無いし。そこまで言うなら、庶民には分かりにくい金融市場でわかる人だけ儲けてもらうわ。こっちには支持者多いし。

 

・・・と思うでしょう。

 

本当は左右関係なく、今の搾取構造を終わらせないといけないのですが・・・

真実が見えていない左右の庶民が争うことで、ますます庶民から搾取している資産家が肥えていく、という現実の不条理さを、何と形容したら良いか私にはわかりませんが、やはり毒を以て毒を制する必要があるのかもしれませんね。

 

 

saitoulah.hatenablog.com

 

 

自然音を聞かせるとやっぱり子供の寝付きが良くなると思う

最近、子供の寝かしつけをやっています。

大人の場合で、寝やすい音や音楽があることは知っていましたが、 子供や赤ちゃんの場合でも同じはず、ということで、いろいろ試してみました。

 

結論としては、実際やってみたところ、赤ちゃんであっても

 

           心地よく寝てくれる

 

音がありそうです。

 調べた結果と実際にやってみたことを以下記載します。

 

まず、以下の文献から、子供の睡眠はやはり生活リズムや環境が大事なようです。

 

出典:葉山貴美子,子どもの睡眠をめぐる諸問題と眠育,大阪キリスト教短期大学紀要,2019

https://occ.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=70&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1

 

我が家の場合、睡眠リズムはおおよそ一定にすることができています。

今(4ヵ月児)は、だいたい夜21時に寝てくれて、朝5時くらいに目を覚まします。

その後4時間おきくらいにミルクをあげて、沐浴は17時前後、21時就寝

・・・の繰り返し。

 

で、一般的にはモーツァルトの曲が耳に心地よく、赤ちゃんや子供にとても効果があると言われています。

いろいろ調べてみると、528Hzを中心とするソルフェジオ周波数が心身に影響するようですね。以下のように、この音について医学的観点から仕事にしている会社があるようです。

https://528hz.co.jp/

 

で、私は直感的に、自然環境音が良いのではないか、と考えました。要するに小川の流れる音、鳥のさえずり、森の木々が風にゆれる音、海の波打ち際の音・・・などです。

 

そこで、最近はyoutubeでこれらの音を録音、公開している方々がいるので、試しに聞かせてみることにしました。

例えば、こんな音です。

https://www.youtube.com/watch?v=d-aNAU5cfPw&t=594s

https://www.youtube.com/watch?v=4Vi6ccD5q-Q&t=90s

 

これらの音を、夜、ベッドに寝かせた直後から入眠するまで聞かせました。

結果、(定性的ですが) 

 

         入眠までの時間が短くなった

 

ように感じます。また、入眠前は落ち着きなく足をバタバタさせるのですが、聞かせ始めた直後からこのバタバタがすぐに落ち着き、まぶたがだんだん落ちてきて・・・

 

やはり、自然環境音は良いみたいです。

※本当は入眠までの時間を測って評価したいところですが、寝かしつけの抱っことかでそこまで手が回らず・・・定性的な評価ですみません。 

 

さらに深堀して調べてみると、20kHz以上の超高周波音がリラックスを生み出すことが実験的にわかっているようですね。

以下、参照した論文です。

 

出典:

岡本誉士夫他,超音波を含む音環境がス トレスへ及ぼす影響度評価,感性工学研究論文集Vol.4 No.2 pp.33-40(2004) 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjske2001/4/2/4_2_33/_pdf/-char/ja

 

 石田光男他,自然環境の発する音(超高周波数音)が人に与える影響,山梨県総合理工学研究機構研究報告書第5号(2010)

https://www.pref.yamanashi.jp/s-rikouken/documents/7sizenkankyoutyouonnpa5gou.pdf

 

これらによると、20kHz以上の音がリラックス効果を生むようです。

 

ということは、ソルフェジオ周波数と超高周波音がダブルでくるとよりよくなるんじゃね?

と思い、調べてみると、youtubeって高周波音はカットされてしまうのですね・・・

https://align-centre.hatenablog.com/entry/2014/04/24/235600

16kHz以上のオイシイ領域がカットされてしまうなんて・・・

 

一方、ハイレゾ音源だと、40kHz以上まで再生可能なようですから、20kHz以上の音を聞かせることができそうです。

https://www.phileweb.com/news/audio/201406/18/14596.html

 

 

夜なかなか寝ない子供にお困りのパパママは、一度試してみることをおすすめします。

さらに眠育に良いのはハイレゾ音源なので、ご興味あればお試しをおすすめします。

 

 

 

 

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