高齢層よりも若年層の票数が多い件 ~きゃりーぱみゅぱみゅは評価されるべき~
ここのところtwitterを見ていたら、若い人ほど
「高齢者票が多くて若者が選挙言っても どうせ変わらない」
と言っているのに気づきました。
ちょっと待った。
それってもう少し未来の話で、今はそうでもないのよ。
・・・っていうのを世間の若い世代は知らない、
というより、メディア(ワイドショー)情報に毒されてしまっているな、
しかもそれに気づいていない・・・
ということで、このエントリーで真実をお届けします。
゛忘れるな・・・。私が見せるのは真実だ。純粋な真実だ。”
(モーフィアス:映画マトリックス)
なお、今回用いたデータは以下のものを使用しています。
総務省統計局 人口推計 令和2年5月報
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/202005.pdf
https://www.soumu.go.jp/main_content/000255967.pdf
まず初めに20歳以上の各年代の人口(=有権者数)と、その数を平成29年の衆議院議員選挙投票率で掛け算した数値をグラフ化してみます。
注記:人口は2019年12月1日現在の日本人人口確定値を使用しました。
90歳代には100歳~の人口を加えてあります。
引用データの都合上、18,19歳の人口は割愛してあります。
このグラフを見ただけで、なるほど、若年層の投票率ってやっぱし低いのね、というのがわかります。
では次に、具体的な数字を見てみます。
ここで、20~49歳までの票数(人口)と、60歳超の票数(人口)を比べてみます。
すると
20~49歳までの方が60歳超より多い
ということがわかります。
20代の人からみると、30過ぎたらおじさん、おばさんで(20代当時自分もそう思っていました)若年層に入れるのはおかしい、と思うでしょう。
まぁしかし、社会全体でみれば40代はまだ若く、ここで言いたいのは、
20~49歳の30年スパンの方が、60歳超の40年超スパンよりも数が多い
ため、人口分布だけでみた場合
本来は若年、現役世代に有利な政策が行われて当然
なのです。だって多数派なのですから。
しかしながら、現状高齢者有利な政策が多いのは、皆さんが肌で感じるところであり、その原因はまさにこの世代の投票数の少なさに起因しています。
次に、以下のような比較をしてみました。
このグラフから、20~30代の棄権者数の方が、70~80代の投票者数を上回っています。
これは、20~30代の棄権者は、70~80代の投票者を超えるポテンシャルがあるということです。つまり、若年層はポテンシャルがあるのに、自ら積極的に投票自粛をしています。
これはウエイトをはめて
ハンディ戦で負けるようなこと
を選挙のたびやっています。
相手に有利な状況を自ら積極的に作り出しておいて自ら負けているわけです。
・・・若年層は本来は社会に対する大きなパワーがあるにも関わらず、そのパワーを十分に発揮できていません。
発揮できない一番の理由は、上述のように自らハンディを負っているためです。
ではそのハンディはなぜあるのか。
これは、私はメディア情報による間違った思い込み、刷り込みが強く影響しているのではないかと考えます。
ここで、間違った思い込み、刷り込みから解放してくれる良書があるので、以下に紹介しておきます。真実を知りたい方はぜひ目を通してください。
FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣【電子書籍】[ ハンス・ロスリング ]
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ところで、最近きゃりーぱみゅぱみゅさんら芸能人が政治的な発言をしたとして叩かれています。
https://bunshun.jp/articles/-/37760
内容の賛否はそれぞれあるにせよ、彼女たちは一歩を踏み出したわけで、それに関しては言論の自由および思想信条の自由から何も問題ありません。
むしろ、若年層に影響力の強い人が発信した方が、若年層がいろいろ考えるきっかけになってよいと思われます。むしろここを評価すべきです。
当然、誹謗中傷は論外です。
なお、政治との向き合い方については、せやろがいおじさんがわかりやすく提言しており、以下動画で言われているように政治に接していけば良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=jOAmDYtT_5U